OpenSSLに複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

OpenSSLに複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月6日、OpenSSLにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムと脆弱性は以下の通り。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月6日、OpenSSLにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムと脆弱性は以下の通り。

・RSA秘密鍵の操作におけるヒープメモリ破損(CVE-2022-2274)
 OpenSSL 3.0.4
(X86_64CPUのAVX512IFMA命令をサポートし、2048ビットRSA秘密鍵を使用するサーバで影響を受ける)
→OpenSSL 3.0.4リリースのAVX512IFMA命令をサポートするX86_64CPUのRSA実装不備により、2048ビットの秘密鍵を使用すると、計算中にメモリ破壊が発生する脆弱性が存在し、攻撃者によってリモートコード実行が行われる可能性がある。

・AES OCBが一部のバイトの暗号化に失敗(CVE-2022-2097)
 OpenSSL 1.1.1から1.1.1pおよび3.0.0から3.0.4
(OpenSSLのTLSおよびDTLSでは、OCBベースの暗号スイートをサポートしていないため影響を受けない)
→32ビットx86プラットフォーム向けのAES OCBモードにて、AES-NIアセンブリ最適化実装を使用するとデータが暗号化されない場合があり、攻撃者によってメモリ内のデータが読み取られる可能性がある。

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  2. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  3. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  4. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

  5. 感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

    感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop