ゼットスケーラー「2022年版ランサムウェアレポート」公表、製造業への攻撃が5分の1占める | ScanNetSecurity
2025.12.10(水)

ゼットスケーラー「2022年版ランサムウェアレポート」公表、製造業への攻撃が5分の1占める

 ゼットスケーラー株式会社は7月14日、年次調査レポート「2022年版 ThreatLabzランサムウェアレポート(日本語版)」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
ランサムウェアの感染状況(業界別)
ランサムウェアの感染状況(業界別) 全 2 枚 拡大写真

 ゼットスケーラー株式会社は7月14日、年次調査レポート「2022年版 ThreatLabzランサムウェアレポート(日本語版)」を発表した。

 ゼットスケーラーの調査チーム ThreatLabzでは、同社のクラウドから得た2021年2月から2022年3月までの1年分以上にのぼる世界中のランサムウェアデータと、外部ソースからのインテリジェンスを分析し、主要なトレンドとリスクのある業界や地域、新たな攻撃手法について解説している。

 同レポートによると、ランサムウェアファミリー上位11種のうち8種がRaaSを使用しており、ランサムウェア攻撃は前年比で80%増加し、攻撃の件数と被害額が過去最高であったことが判明している。

 ランサムウェアの影響を受けた業界を見てみると、2020年から2年連続で最も標的となった製造業は、ランサムウェア攻撃の19.5%を占め、サービス業(9.7%)、建設業(8.1%)、小売業(7.5%)、ハイテク業(6.7%)が続いている。

 二重脅迫型ランサムウェア攻撃の増加は業界によって大きく異なり、昨年のレポートと比較したところ、医療機関への攻撃が643%増加、教育が225%、製造が190%、建設が161%、金融サービスが130%、サービスが109%となっている。なお2020年は、活動が活発だったいくつかのランサムウェアファミリーがCOVID-19のパンデミックが終結するまで医療機関を攻撃しないと宣言したことで、医療機関への攻撃が極めて少なかった。

《高橋 潤哉》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

    ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

  2. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  3. 不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

    不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

  4. 病院委託業者職員が受診者の氏名 性別 年齢ほかを SNS 投稿

    病院委託業者職員が受診者の氏名 性別 年齢ほかを SNS 投稿

  5. 大気社の海外グループ会社へのランサムウェア攻撃、社外への情報流出は確認されず

    大気社の海外グループ会社へのランサムウェア攻撃、社外への情報流出は確認されず

ランキングをもっと見る
PageTop