顧客へのフィッシング対策「特に行っていない」38%最多、警察庁調査 | ScanNetSecurity
2024.05.23(木)

顧客へのフィッシング対策「特に行っていない」38%最多、警察庁調査

 警察庁は3月、サイバー犯罪被害に係る企業・団体を対象としたアンケート調査結果と対策を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
顧客に対するフィッシング対策
顧客に対するフィッシング対策 全 1 枚 拡大写真

 警察庁は3月、サイバー犯罪被害に係る企業・団体を対象としたアンケート調査結果と対策を発表した。

 同調査は2022年9月9日から12月7日に、国内の企業等2,950社を無作為に抽出し、590件の有効回答をまとめたもの。

 調査結果によると過去1年以内に被害を受けたことのある団体では、1位が「ホームページの改ざん」で24.5%、「メール不正中継」が22.4%、「ランサムウェア」が12.2%と続いた。

 顧客に対するフィッシング対策としては、「顧客に対する注意喚起」が33.2%、「送信ドメイン認証等」が30.8%、「フィッシングサイトの監視」が8.8%を占めたが、「特に行っていない」が38.0%で最多となった。送信ドメイン認証の導入状況は「SPF」が34.2%、「DKIM」が15.6%、「DMARC」が10.0%であった。

 同庁ではサイバー犯罪被害に遭わない、被害を与えないために、下記の対策を実施するよう案内している。

・ホームページの改ざん対策
OS・Webサーバソフト・CMSの更新
Webアプリケーションの脆弱性対策
WAFの導入

・メール不正中継対策
不用意にメールの添付ファイルを開いたり、メール本文中のURLをクリックしない
不用意に添付ファイルのマクロを有効にしない
ウイルス対策ソフトの更新

・ランサムウェア対策
最新パッチの適用などVPN機器等の脆弱性対策
認証情報の適切な管理やアクセス権等の最小化
データのバックアップ等の取得

《ScanNetSecurity》

この記事の写真

/

特集

関連記事

PageTop

アクセスランキング

  1. 攻撃者のあの手この手、リアルな攻撃&リアルな現状を知る専門家が警鐘を鳴らす ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    攻撃者のあの手この手、リアルな攻撃&リアルな現状を知る専門家が警鐘を鳴らす ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  2. バイナリファイルからSBOMを作成し脆弱性情報と照合「SBOMスキャナ」発売

    バイナリファイルからSBOMを作成し脆弱性情報と照合「SBOMスキャナ」発売

  3. Dropbox Sign に不正アクセス、 NICT のセキュリティ講習「実践サイバー演習 RPCI」受講者の個人情報流出

    Dropbox Sign に不正アクセス、 NICT のセキュリティ講習「実践サイバー演習 RPCI」受講者の個人情報流出

  4. OpenSSL にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

    OpenSSL にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

  5. セキュリティ診断の「切り込み隊長」、イエラエセキュリティが拓くフォレンジックの先にある地平

    セキュリティ診断の「切り込み隊長」、イエラエセキュリティが拓くフォレンジックの先にある地平PR

ランキングをもっと見る
PageTop