Okta 脅威インテリジェンスチーム、フィッシングサイト作成に AI ツール「v0」の悪用確認 | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

Okta 脅威インテリジェンスチーム、フィッシングサイト作成に AI ツール「v0」の悪用確認

 Okta Japan株式会社は7月1日、フィッシングサイト作成にAIツール「v0」が悪用されていることを確認したと発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向

 Okta Japan株式会社は7月1日、フィッシングサイト作成にAIツール「v0」が悪用されていることを確認したと発表した。

 Oktaの脅威インテリジェンスチームでは、脅威アクターが生成AIツール「v0」を悪用し、正規のサインインページを模倣したフィッシングサイトを開発していることを確認しており、生成AIを武器化する脅威アクターの手法が新たな段階へと進化していることを示すとしている。

 Vercelが提供するAI搭載ツール「v0.dev」は、自然言語プロンプトを使ってWebインターフェースを作成できるもので、Oktaでは複数のブランドの正規のサインインページを模倣して構築する目的で使用されていることを確認しており、その中には Okta の顧客も含まれているという。

 Oktaのさらなる調査で、なりすまし企業のロゴを含むフィッシングページのリソースもVercelのインフラ上にホスティングされていることが判明しており、脅威アクターは、フィッシングサイトのすべての要素を同一の信頼されたプラットフォーム内にホストすることで、サイトをより正規に見せようとしているとのこと。

 Vercelでは、特定されたフィッシングサイトへのアクセスを制限し、追加のフィッシングインフラを報告する方法についてOktaと協力している。

 Okta脅威インテリジェンスチームでは、下記の防御戦術を推奨している。

・フィッシング耐性のある認証を強制する
・アクセスを信頼できるデバイスに結びつける
・異常なアクセスに対してステップアップ認証を要求する
・セキュリティ意識を高める

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  5. パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

    パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

ランキングをもっと見る
PageTop