日本セキュリティオペレーション協議会(ISOG-J)は10月17日、最新のITU-T勧告X.1060に準拠した「セキュリティ対応組織の教科書 第3.2.1版」を公開した。
2016年に初版が刊行された「セキュリティ対応組織の教科書」は、ITU-T勧告X.1060との連携を軸に、セキュリティ対応組織の構築・運用・評価に必要な知識と実践的な枠組みを提供しており、2024年10月には第3.2版を公開していた。
今回の第 3.2.1 版では、グローバルなセキュリティ運用環境に対応するための強化を図っている。主な改訂内容は下記の通り。
1.FIRST CSIRT Services Framework v2.1.0とのマッピング
CSIRTのサービス検討に広く用いられるFIRST CSIRT Services Frameworkと、本書およびX.1060に記載された64のサービスとの対応関係を明示することで、両ドキュメントを相互に参照しながら、より体系的なサービス設計が可能に。
2.セルフアセスメントハンドブックの追加
64のセキュリティサービスに対応したセルフアセスメントシートの活用を支援するハンドブックを新たに収録し、サービスの一覧参照や評価の進め方を具体的にサポート。
3.英語版の追加提供
本書および関連資料の英語版を新たに公開。
第 3.2.1 版は、NTTデータ先端技術株式会社の河島君知氏をはじめ下記のメンバーが執筆している。
武井滋紀(SCSKセキュリティ株式会社)
吉田佳音(NECソリューションイノベータ株式会社)
彦坂孝広(NTTテクノクロス株式会社)
野尻泰弘(NTTドコモビジネス株式会社)
阿部慎司(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社)
早川敦史(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社)
井上博文(デロイト トーマツ サイバー合同会社)
角田玄司(ネットワンシステムズ株式会社)
青木翔(株式会社日立製作所)
玉木誠(SCSKセキュリティ株式会社)
川田孝紀(NTTセキュリティ・ジャパン株式会社)
本橋孝祐(NTTセキュリティ・ジャパン株式会社)
藤原稔也(NTTデータ先端技術株式会社)
後藤秀斗(NTTデータ先端技術株式会社)
中村裕太(NTTテクノクロス株式会社)
牧喜弥(NTTドコモビジネス株式会社)
後藤啓太(オリックス・システム株式会社)
石川章史(シスコシステムズ合同会社)
瓜倉格(シスコシステムズ合同会社)
石橋拓己(シスコシステムズ合同会社)
稲垣洋平(株式会社日本総合研究所)
竹之内一晃(パーソルクロステクノロジー株式会社)
宇野文康(日立システムズ株式会社)
井上圭(株式会社ラック)
ISOG-J WG6メンバー
