独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月14日、JavaScriptライブラリexpr-evalおよびexpr-eval-forkに任意のコード実行につながる脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
expr-eval 2.0.2およびそれ以前
expr-eval-fork 2.0.2およびそれ以前
数式を評価するJavaScriptライブラリexpr-evalおよびexpr-eval-forkには、任意コード実行につながる脆弱性(CVE-2025-12735)が存在し、細工された入力データがevaluate()関数で評価されることで、任意のコマンドが実行される可能性がある。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとにパッチ(Pull Request #288.)を適用するか、アップデートするよう呼びかけている。なおexpr-eval-forkは、本脆弱性の対策を行ったバージョンv3.0.0をリリースしている。expr-evalについては、11月10日現在、アップデートなどの情報は確認されていない。
