東証プライム上場企業のダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社は11月5日、9月26日に公表した海外連結子会社でのランサムウェア被害の発生について、続報を発表した。
同社連結子会社のThai Diamond & Zebra Electric Co., Ltd.(タイダイヤゼブラ電機)日本時間9月8日午前11時頃に、タイダイヤゼブラ電機のネットワークシステムに第三者から不正アクセスがあり、現地サーバ及び一部のパソコンがランサムウェアに感染し、データが暗号化されたことを確認しており、現地セキュリティ専門会社の協力のもとで情報漏えいを含めた被害状況の確認と原因究明並びに再発防止策の協議を開始していた。
タイダイヤゼブラ電機では、本事象による生産への影響は発生しておらず、専門家による調査の結果、情報流出は確認されていない。
また、タイダイヤゼブラ電機では、ランサムウェア攻撃でサーバの一部でデータが暗号化されていたが、バックアップデータを使用し、現在は復旧している。
ダイヤモンドエレクトリックホールディングスでは本件に対し、「サイバーセキュリティは、個人情報の塊とも云うべきエンドユーザーのお客様に関わる企業云々に関わらず、すべての企業における命題となっております。我が社は、我が社が過去喘いでいたサイバーセキュリティの脆弱さから漸く脱すること叶い、レジリエンスプロダクトを謳う我が社だからこその回復力、弾力性をもって対処し、無事、此度は何とか乗り越えることが叶いました。」とコメントしている。
ダイヤモンドエレクトリックホールディングスでは「サイバーセキュリティに完璧や完成はないと考え」ており、「レジリエンス、すなわち窮地からの回復力、危機における弾力性をこれからも備え」るとのこと。

