一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)は8月6日、スマートフォン・サイバー攻撃対策ガイド第16回「Androidの高度な保護機能モード(AAPM)について」を発表した。KDDI株式会社の上松晴信氏が執筆している。
AndroidのAdvanced Protection Mode(AAPM:高度な保護モード)は、サイバー攻撃や有害アプリの脅威にさらされやすいユーザーを保護するための強化セキュリティ機能で、ジャーナリスト、活動家、経営層、政府関係者などのリスクが高いユーザーを想定しているが、設定することで、より高いセキュリティレベルを維持することが可能であるため、一般のユーザーにとっても利用を検討する価値があるという。
AAPMはAndroid 16(Baklava)で導入され、Android 17(Cinnamon Bun)で本格運用となる予定で、設定内の「セキュリティとプライバシー」から有効にできる。
AAPMには、主に下記の機能を備えている。
・サイドローディングの禁止
高度な保護モードでは端末へのアプリインストール方法が制限され、不明なソースからのアプリのサイドローディング(インストール)をブロックし、不正アプリの侵入を防止。
・USBデータ通信の制限(充電専用モード)
充電専用モードでは、端末がロックされている間に新しく接続されるUSB接続については、デフォルトで“充電のみ”とすることで、USBポートを悪用した物理的攻撃を防止。
・Google Play Protectの常時強制
Google Play Protectが常時、強制的になることで、24時間バックグラウンドスキャンにより、インストール済みアプリ・新規インストールアプリの双方を常時監視。
・一定期間ロック状態が続くと自動再起動(Inactivity Reboot)
ユーザー操作がない状態が72時間継続した場合、OSが自動的に再起動を実施。
・2G/WEPネットワークの無効化
安全性が著しく低い2G通信・WEP暗号化Wi-Fiへの接続を禁止。
・未知の発信元からの通話ブロック
AAPMが有効な時には連絡先未登録の発信元は原則ブロックされ、着信音・通知なしで履歴送りになりやすくなる。
・危険リンク・詐欺対策の強化
フィッシングや詐欺サイト、不正アプリへの誘導などを狙う危険リンクを検知・警告・遮断する仕組みで、SMS/メール/Web/通話といった複数チャネルを横断して対策を統合。
