プライバシー仕様「P3P」は時代遅れか、GoogleがMSの矛盾を指摘
マイクロソフトが、Googleはインターネットエクスプローラ(IE)の設定を回避してユーザーのウェブ閲覧履歴を収集している、と非難したことに対して、Googleが反論している。マイクロソフトは重要な情報を省略したとしている。
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IEはP3Pに準拠したプライバシー保護をしているが、Googleはこの設定を回避した、というのがマイクロソフトの主張。これに対し、GoogleはP3Pそのものがすでに時代遅れで、ほとんどのウェブサイトが採用していないとしている。2010年にカーネギーメロン大学が行った調査では33139のウェブサイト中、11176サイトがP3Pをすでに採用しておらず、その中にはマイクロソフトが運営する「live.com」と「msn.com」も含まれるという。
また、問題となっているサードパーティクッキーはFacebookの「いいね」ボタンを始め様々な機能に活用されており、現代のウェブ・サービスにおいてそれらを全て無効化するP3Pを遵守するのは現実的でないとしている。さらに、こうしたことはすでによく知られていることなのに、マイクロソフトはこの問題に対処しなかったとしている。
マイクロソフトはこれまでにも、Gmailはプライバシーを守らないのでHotmailに乗り換えようというキャンペーンを行うなど、たびたびGoogleのプライバシー保護の姿勢を非難している。
今度はGoogleがマイクロソフトに反論「P3Pは時代遅れ」
《山田 正昭@RBB TODAY》
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