「WhatsApp」の通知を装うスパムメールを確認、標的はモバイル端末(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2025.12.10(水)

「WhatsApp」の通知を装うスパムメールを確認、標的はモバイル端末(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、新たな手法を利用したモバイルの脅威を確認したと同社ブログで発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
“Whatsapp” からの通知を装った Eメール
“Whatsapp” からの通知を装った Eメール 全 2 枚 拡大写真
トレンドマイクロ株式会社は9月17日、新たな手法を利用したモバイルの脅威を確認したと同社ブログで発表した。同社では9月12日、スマートフォン向けのクロスプラットフォームチャットアプリである「WhatsApp」の通知を装った複数のスパムメールを確認した。問題のメッセージには、新たなボイスメールが届いたことが記載されている。そして着信があった時間や通話の時間などの詳細を記載することで、正規の通知のように偽装している。

PC上では、偽通知メールのボタン「Play」を誤ってクリックした場合、不正な Webサイトへ誘導されることになる。この不正なWebサイトは、ユーザのブラウザが古いバージョンであるため、更新が必要であることを警告する。そして、ユーザがダウンロードボタンをクリックしてしまうと、不正プログラムがPC上へダウンロードされる。しかし、この脅威が狙うのはPCではなくモバイル端末であることが明白としている。

Android 端末上では、この不正なWebサイトから「browser_update_installer.apk」(「ANDROIDOS_OPFAKE.CTD」として検出)がダウンロードされる。このファイルは「Browser 6.5」という名称のブラウザに偽装されており、ダウンロードが始まるとHTMLファイルを表示する。ユーザが誤ってボタン「Agree」をタップすると、特定の電話番号にテキストメッセージを送信する。またこの不正プログラムは、他のアプリを端末上にダウンロードさせるように促す。iOSでも「Agree」をタップするとダウンロードを示すプログレスバーが表示されるが、実際にダウンロードは行われない。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

    ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

  2. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  3. 不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

    不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

  4. 病院委託業者職員が受診者の氏名 性別 年齢ほかを SNS 投稿

    病院委託業者職員が受診者の氏名 性別 年齢ほかを SNS 投稿

  5. 大気社の海外グループ会社へのランサムウェア攻撃、社外への情報流出は確認されず

    大気社の海外グループ会社へのランサムウェア攻撃、社外への情報流出は確認されず

ランキングをもっと見る
PageTop