USBワーム活動を行う「CryptoLocker」の新たな亜種(トレンドマイクロ)
トレンドマイクロは、TrendLabsが注目すべき特徴を備えた「CryptoLocker」の亜種を12月21日に確認したと同社ブログで発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
この新たな「CryptoLocker」は、ワーム活動の手法以外にも既知の亜種に対して多くの相違点を持っている。この「CryptoLocker」は、PCへの侵入方法として「UPATRE」のようなダウンローダに依存する代わりに、P2Pのファイル共有サイト上でAdobe PhotoshopやMicrosoft Officeといったさまざまなソフトウェアの「アクティベータ」を装って配布されていた。これにより、サイバー犯罪者たちはスパムメールを作成および送信する必要がなく、容易に複数のPCに感染させることが可能となる。
さらなる解析の結果、接続先ドメイン名を生成する仕組みである「Domain Generation Algorithm(DGA)」を利用せず、C&Cサーバを利用することが明らかになった。ハードコード化されたURLは、関連する不正なURLの検出およびブロックを容易する。一方、DGAは、大量の潜在的なドメインを利用するため、サイバー犯罪者は検出を回避することが可能になる。つまりこの新たな「CryptoLocker」は、いまだ改良の過程にあることを意味しており、次の亜種は、DGAの機能を備えるであろうと予想している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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