DDoS攻撃は減少、SCTPを用いたスキャン活動が活発に--観測レポート(IIJ)
IIJは、「wizSafe Security Signal 2018年4月 観測レポート」を発表した。
調査・レポート・白書・ガイドライン
調査・ホワイトペーパー
「IIJマネージドセキュリティサービス」の観測情報では、SCTP(Stream Control Transmission Protocol)を用いたスキャン活動が4月6日から4月14日にかけて増加した。送信元はロシアとフランスの2つのIPアドレスで、この攻撃が4月の攻撃全体の7割強を占めた。この攻撃を除いた傾向は、前月から大きな変化はなかったが、「HTTP: Oracle WebLogic Server Remote Code Execution Vulnerability(CVE-2017-10271)」の検知数が増加している。
Webサイト経由のマルウェアの種類では、WordPressに対するWebサイトの改ざんと考えられる「Trojan.JS.Agent」と、ブラウザ上で仮想通貨をマイニングさせるスクリプト「Trojan.JS.Miner」を多く検出した。メール経由のマルウェアの種類では、Trojan-Downloaderに分類される「MSWord.Agent」と「VBS.Agent」の二種類の攻撃が多く検出されており、全体の90%以上を占めた。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
関連記事
この記事の写真
/