コロナ禍による潜在的課題の顕在化は、新しいセキュリティ組織を作る機会になり得る ~ ISOG-J 武井滋紀氏
セキュリティの対応をする組織が今後どのような形で進むのか、世界や日本のドキュメントから紐解きます。
製品・サービス・業界動向
業界動向

年々、セキュリティ関連のセッションが充実の一途を辿るInternet Week。今回は、開催4日目の11月24日(火)に行われるプログラム「セキュリティ対応組織のこれからの形」について、日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J)の武井滋紀氏に話を聞いた。
-- 今回のプログラムの見どころはどこでしょうか?
2015年12月にバージョン1.0が公開された経済産業省の「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」に関連して様々なドキュメントが発表され、実際どうするか、かなり整理されてきたと考えています。今年は特に社会情勢や環境の変化が大きく、どうしたら良いか頭を悩ませた方も多いのではと思います。どのように継続的なセキュリティ対策をするのか、これからの組織の形や対策の考え方をお話しできればと思います。
-- 具体的にはどのような内容なのでしょうか?
前述のガイドライン等を参考に、継続した見直しに向けて、どう考えどう行動するかをお話ししたいと思います。セキュリティの対策を行うチームや部署を作っただけで対策が終わっていないか、製品の話だけに終始していないか、継続してセキュリティ対策を向上させるためにどう考えるのかといったプログラムになります。
-- 今年のInternet Weekのテーマは「わくわく大作戦」です。セキュリティはあまりワクワクすることが少ないジャンルですが、どのあたりにわくわくがあるのでしょう?
変化が大きかっただけに今年は、これまでなんとなく、できたつもりになっていた潜在的な課題が顕在化したと見ています。新しいセキュリティ対応組織の形をつくる良いチャンスだと考えています。ここからが良いスタート! とわくわくできると思っています。
-- 今回のプログラムはどのような方を対象としているのでしょうか?
セキュリティの課題がビジネス全体の課題として考えられていることから、CISO本人や、CISOを補佐するような役割の方や、セキュリティの現場の方、いざセキュリティインシデントが発生したらその影響を直に受ける方に聞いていただきたいと思っています。
-- では、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
セキュリティがITの一部の話ではなくなり、幅広い分野に影響し、ビジネスのリスクの一つとして考えなければならないところまで来ています。それに合わせてセキュリティの対応をする組織についてもこれまでの一部のチームや組織で全ての対応をするだけではなくなって来ています。環境や社会変化に継続的に対応するにはどうするか、みなさんがこれからも“わくわく”できるようなプログラムになればと思います。
●プログラム詳細
「C16 セキュリティ対応組織のこれからの形」
https://www.nic.ad.jp/iw2020/program/detail/#c16
- 開催日時: 2020年11月24日(火) 16:00~16:45
- 開催形態: オンライン
- 料金:5,000円(Internet Week 2020はオンラインでの提供になります。 またハンズオンも含めて、 2週間全セッション聞き放題の定額5,000円(税込)です。※ただし、ハンズオンには定員があります。)
※本年は通し券が導入され全セッション定額聞き放題
※セキュリティ関連プログラムはCISSP維持のための「CPEクレジット」にできる
《ScanNetSecurity》
関連記事
この記事の写真
/
関連リンク
特集
アクセスランキング
-
インターネットアーカイブが出版大手四社に破壊される可能性
-
ランサムウェア感染を隠蔽したソフトウェア企業の末路
-
大企業ほど脱PPAPに遅れ
-
Apache Tomcatに保護されていない認証情報の送信の脆弱性
-
日本シーサート協議会「サイバー攻撃演習/訓練実施マニュアル」と解説動画公開
-
サイバー犯罪者が悪用する9つの認知バイアス
-
古河電池の今市事業所の社員パソコンがEmotet感染
-
デジタル庁が確定申告での郵送通知を複数発送
-
Proofpoint Blog 第23回「返信しちゃだめ!ロシアの攻撃グループ「TA499」からのディープフェイクビデオ通話」
-
セキュリティ企業七つの大罪 ~ Rapid7 古川勝也 ヘラジカの教えPR