Windows 版 MySQL に権限昇格の脆弱性
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月22日、Windows 版 MySQL における権限昇格の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
MySQL Server 5.7.33 およびそれ以前
MySQL Server 8.0.23 およびそれ以前
JVNによると、Windows 版 MySQL には権限昇格の脆弱性が存在し、当該製品に含まれる OpenSSL コンポーネントは、環境変数 OPENSSLDIR で「/build_area/」のサブディレクトリを指定しているが、Windows システムにおいて、このパスは「C:\build_area」と解釈される。MySQL では OpenSSL コンポーネントを利用する特権サービスがあり、Windows システム上の一般ユーザはシステムのルートディレクトリからサブディレクトリを作成できるため、細工された openssl.cnf への適切なパスを作成され、SYSTEM 権限で任意のコードを実行される可能性がある。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするか、アップデートが適用できない環境では、「C:\build_area」ディレクトリを作成し一般ユーザが書き込みできないようアクセス制限する回避策を実施するよう注意を呼びかけている。
《ScanNetSecurity》