日本の大学を詐称する日本語ばらまき型メールの解析結果 | ScanNetSecurity
2026.05.23(土)

日本の大学を詐称する日本語ばらまき型メールの解析結果

 日本電気株式会社(NEC)は11月25日、日本の大学を詐称する日本語で書かれたばらまき型メールについての解析を、同社セキュリティブログで発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
大学を詐称するメールの外観
大学を詐称するメールの外観 全 1 枚 拡大写真

 日本電気株式会社(NEC)は11月25日、日本の大学を詐称する日本語で書かれたばらまき型メールについての解析を、同社セキュリティブログで発表した。

 日本の大学を詐称するばらまき型メールは2022年7月末から定期的に確認されており、直近では10月28日に確認されており、NECでも当該ばらまき型メールを検知している。Emotet以外にメール本文が日本語で書かれたばらまき型メールは多くなく、NECでは注意が必要としている。

 NECが10月28日に検知したばらまき型メールでは、メール本文に添付されたファイルを開くように誘導する内容が記載され、メールには詐称している大学のロゴ画像や署名が含まれていた。

 メールに添付されたExcelファイルでは、Officeアプリケーションの脆弱性を悪用し、脆弱なバージョンのアプリケーションを使用していた場合、当該ファイルの開封で不正接続先への通信が発生する。

 NECで、不正なOfficeファイルにどのような処理が含まれているかを oletools に含まれるoleid で分析したところ、Excelファイルにシート保護がされていること、VBAマクロやExcel4.0マクロが使われていないこと、CVE-2017-11882 もしくは CVE-2018-0802を悪用している可能性が判明した。

 oledumpでOffice文書ファイルに含まれているデータを抽出し、抽出したシェルコードを scdbg で解析したところ、不正ファイルは不正接続先「https[://]192.3.223[.]212/140/vbc.exe」へ通信を行い、通信先からファイルをダウンロードして「C:\Users\Public\vbc.exe」に保存、その後、当該ファイルを実行しウイルス感染させると予想されるとのこと。

 さらに不正接続先のファイルを解析した結果、不正通信先からダウンロードされる実行ファイルは「Lokibot」と呼ばれる情報窃取を目的としたウイルスであることが分かっている。

 NECでは対策として、不審なメールの添付ファイルは開かないこと、ソフトウェアは最新のものを使用することを挙げている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 経済産業省の審議官が感じた日本のサイバーセキュリティに抜けている二つのポイント

    経済産業省の審議官が感じた日本のサイバーセキュリティに抜けている二つのポイント

  2. アメリカ人「近所にデータセンターが建設されるくらいなら原子力発電所が建つ方がまだまし」世論調査結果

    アメリカ人「近所にデータセンターが建設されるくらいなら原子力発電所が建つ方がまだまし」世論調査結果

  3. ホクヨーにランサムウェア攻撃、システム障害発生するも現在は復旧

    ホクヨーにランサムウェア攻撃、システム障害発生するも現在は復旧

  4. カー用品店「ジェームス」に不正アクセス、会員情報が漏えいした可能性

    カー用品店「ジェームス」に不正アクセス、会員情報が漏えいした可能性

  5. イレブンラボ利用の Udemy Business で情報漏えい「10年以上維持してきたドメインの信頼を守るべく法的措置を含めた厳正な対応を検討」

    イレブンラボ利用の Udemy Business で情報漏えい「10年以上維持してきたドメインの信頼を守るべく法的措置を含めた厳正な対応を検討」

ランキングをもっと見る
PageTop