認証情報を長期変更しないことが大きなリスクに ~ 三大クラウドサービスユーザー組織分析 | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

認証情報を長期変更しないことが大きなリスクに ~ 三大クラウドサービスユーザー組織分析

 Datadog Japan合同会社は11月25日、新しいレポート「2024年クラウドセキュリティの現状」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー

 Datadog Japan合同会社は11月25日、新しいレポート「2024年クラウドセキュリティの現状」を発表した。

 同レポートは、DatadogがAWS、Azure、Google Cloudを使用している数千の組織のサンプルからセキュリティ対策データを分析したもの。

 同レポートによると、すべてのクラウドプロバイダーにおいて認証情報を長期にわたって変更しないことで、ソースコード、コンテナイメージ、ビルドログ、アプリケーションアーティファクトから情報が漏えいするケースが頻繁に発生し、セキュリティ上の大きなリスクとなっていることが判明した。

 同レポートによると、半数近くの組織(46%)で依然として管理されていない有効期限の長い認証情報のユーザーを使用していることが明らかになっている。長期間変更されていない認証情報には、古いものや現在使用されていないものも数多く存在し、Google Cloudサービスアカウントの62%、AWS IAMユーザーの60%、Microsoft Entra IDアプリケーションの46%が1年以上前のアクセスキーを使用していたとのこと。

 DatadogのHead of Security AdvocacyのAndrew Krug氏は「企業は自分たちを守るために、最新の認証メカニズムでアイデンティティを保護し、有効期限の短い認証情報を活用し、攻撃者がよく使用するAPIの変更を積極的に監視するといった対策が求められます。」とコメントしている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  5. パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

    パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

ランキングをもっと見る
PageTop