オムロン「PLC CJ シリーズ」にDoSの脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

オムロン「PLC CJ シリーズ」にDoSの脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、オムロンが提供するループコントローラ「PLC CJ シリーズ」にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月4日、オムロン株式会社が提供するループコントローラ「PLC CJ シリーズ」にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.5。

PLC CJ シリーズのすべてのバージョンには、DoSの脆弱性(CVE-2020-6986)が存在する。この脆弱性が悪用されると、攻撃者によって細工されたパケットを短時間に受信することで、PLCイーサーネットモジュールで動作しているサービスがエラーを起こし、結果としてPLCの正常な動作が阻害される可能性がある。

オムロンでは、同脆弱性のリスク回避のための対策として、以下を挙げている。

・アンチウイルス保護
・データ入出力の保護
・データ復元のためのバックアップ
・オムロンの製品またはインストールされたソフトウェアに対するコンピュータウイルス感染防止
・オムロンの製品に対する不正アクセス防止についての十分な措置
 (たとえば、ファイアウォールによる外部ネットワークからの遮断、VPN によるネットワークアクセスの制限、ネットワーク側で Well-Known な通信ポートをフィルタリング(FINS通信ポートはデフォルト 9600)などの適切なセキュリティ対策を行う)

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  2. 新報国マテリアルにランサムウェア攻撃、ファイルの一部暗号化とバックアップデータ等の一部削除を確認

    新報国マテリアルにランサムウェア攻撃、ファイルの一部暗号化とバックアップデータ等の一部削除を確認

  3. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  4. 感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

    感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop